こんぴらさんの試乗記=ランドローバー・レンジローバー イヴォーク P250(4WD/9AT)「漂う“いいモノ感」
皆さん。こんばんわ。季節の移り変わりというのは早いものでして、お盆までは連日、暑い日が続いたと思いきや、お盆を過ぎた途端にあの連日の酷暑が落ち着き
一気に秋の気配がしてきました。
久しぶりの投稿になってしまいましたが、試乗レポートをしていきたいと思います。
今回の試乗車はこちら
車名:レンジローバー イヴォーク
グレード:ファーストエディションP250
レンジローバー・イヴォークほど“自由”なSUVは他に類例を見ないと思っていた。3ドアやコンバーチブルを揃えたSUVなんて、いまだかつてイヴォーク以外にあっただろうか。いずれも商業的には残念ながら成功したとは言えなかったものの、SUVの可能性を示唆したというか、世間一般が想起するSUVのイメージや概念をぶっ壊すほどの自由奔放で元気な商品企画がイヴォークの最大の魅力だった。
2代目となった新型を目の当たりした第一印象は、「ヴェラールみたい」というよりも「なんだか大人っぽくなっちゃったな」だった。
では、外装、内装、スペックを見ていきましょう。
まずは外装からです。
先代が踏襲したコンセプトモデル「LXR」の彫刻のようなスタイルを一代限りとし、アウタースキンをスムージング。現行ランドローバー一族の美しさを、全面に押し出してきた。薄く鋭いLEDヘッドライトとグリル。これを基軸に空力を意識して丸みを帯びたボディは、上へと続くレンジローバーやレンジローバースポーツを意識させる顔つきである。
滑らかに流れるサイドビューをして“ミニ・ヴェラール”を意識するけれど、リアハッチがすとんと落とされたデザインはイヴォークらしさを表す点。大きいけれどコンパクト、日本で使うには十分なボリューム感。新型イヴォークは未来の電動化を睨んで新設計のPTA(プレミアム・トランスバース・アーキテクチャー)を採用しており、そのホイールベースは20mm延長された。またトランク容量も最大で1393リットルにまで拡大し、40:20:40の分割可倒式リアシートを備えている。
デプロイアブルドアハンドルは走りだすと自動でボディーに格納される。
スポーティーな見た目ということもあって、ある程度ハードな乗り心地を覚悟していたのだが、実際には拍子抜けするほど乗り心地はマイルド。オプション設定の電子制御ダンパー「アダプティブダイナミクス」が装着されており、その影響が大きいのかもしれないが、SUVとして挙動は落ち着いており、目地段差を越えたときのショックもさほど気にならない。コーナーでのロールもよく抑えられている。
荷室容量は、通常時で591リッター。後席をたためば最大で1383リッターまで拡大できる。
質感の高いインテリアも「イヴォーク」の魅力。基本デザインは上級モデル「ヴェラール」の流れをくむもの。
ステアリングホイールに配置された「R-DYNAMIC HSE」に標準装備となるACCのスイッチ。直感的に使いやすいデザインであるほか、夜間照明が付くなど配慮が行き届いている。
最後にスペックを見ていきましょう。
-
ランドローバー・レンジローバー イヴォーク ファーストエディションP250
-
全長:4,380mm
-
全幅:1,905mm
-
全高:1,650mm
-
ホイールベース:2,680mm
-
ボディタイプ5ドアクロスオーバーSUV
-
エンジン:1,997㏄直列4気筒 直噴DOHC16バルブターボ
-
駆動方式:(4WD)
-
最高出力:183kW (249PS)/5,500rpm
-
最大トルク:365N・m 1,200 - 4,500rpm
-
変速機:9速AT
-
サスペンション:前:マクファーソン・ストラット
-
後:リンク・ストラット
-
車両重量:1,840kg
最後にレンジローバーイヴォークを試乗しての感想
運転する立場からも、素手で触れれば指紋が残るパネルに気を遣うものの、見た目の美しさには抗しがたい魅力がある。きれい好きの日本人にはスマートフォンのように、液晶保護フィルムが必須かもしれない。それはさておき、新型イヴォークのコックピットも、美しさが際立っている。この試乗車では、シートに加えてダッシュボードも白と黒のツートーンで、白のソフトパッド、黒のダッシュボードともにとても質感が高く、シンプルなデザインも手伝って、居心地の良い空間に仕立て上げられている。先代の弱点といわれていた後席のスペースも、しっかりと見直されており、ホイールベースが20mm延長されたこともあって、大人が座っても十分なニールームとヘッドルームが確保されている。ラゲッジスペースもボディーサイズ相応の容量で、クーペスタイルの弱点はほぼ解消されたといっていいだろう。運転席に戻り、イグニッションをオンにすると、ブラックアウトされていたメーターパネルやモニターが始動し、上のタッチスクリーンがむくっと立ち上がった。面白いのがステアリングホイール上のスイッチで、こちらも同じタイミングで表示がスタートするのだが、機能が変わるとそれに合わせて表示される内容も変わるという便利なもので、今後、追随するメーカーが続々と現れるに違いない。
今回はランドローバー新潟店様にお邪魔しました。
次回は新型BMW320iMsportの試乗レポートをしていきたいと思います。
乞うご期待!
今回もこんぴらブログをご覧いただきありがとうございました。
See you next time!
Let's enjoy driving!